エーミング/キャリブレーション
エーミング/キャリブレーションとはASV(先進安全技術自動車)に装着されるADAS(AdvancedDriver-AssistanceSystems/先進運転支援装置) が正しく動作するようシステムの確認、カメラやレーダー等を正しい位置に設置調整(エーミング)次に制御側ECUにてモニターするセンサーデータをスキャンツールという特殊な装置で校正する作業です。
- ACC(アダプティブクルーズコントロール)
- FCW(前方衝突警告)
- AEBS(衝突被害軽減制御装置)
- TRS(交通標識認識)
- LDW(車線逸脱警報)
- LKAS(車線逸脱防止支援システム)
- AFS(自動ヘッドランプ光軸調整)
- BSM(死角モニタリング)
- APA(高度駐車アシスト)
上記は一般的なADASシステムとなりアクセル、ブレーキの補助動作、前車との等間隔運行を保持、接近時注意喚起や緊急停止、車線逸脱警報など衝突被害軽減等、現代の車の安全走行に重要な役割を担っています。
エーミング/キャリブレーションが必要になる可能性のある作業には以下のケースなどがあります。
- バンパーやグリルの脱着や交換
- フロントガラスの脱着や交換
- フレーム修正を行う板金塗装
- 自動運転装置の取外しや自動ブレーキ、レーンブレーキに使われるカメラの取外しやそれらに影響を及ぼす整備作業等
*またこの作業には専門的な知識だけでなく、専用工具・必須環境に対する知識・技術、修理書をもとにした正しい作業が求められるため、国土交通省から承認を受けた工場でしか作業を行うことができません。
エーミング/キャリブレーション作業の流れ
実施箇所に関するエーミング作業の修理書検索
*同一車種でも年式によって作業有無が変わることがあります。
初めにカメラ/レーダー等を正しい位置に据付けます(エーミング)次にスキャンツールを車に繋ぎ所定のターゲットを専用の器台に据え車と正対させECUと通信データの較正(キャリブレーション)を行います。この作業には静的キャリブレーション自立運転による動的キャリブレーションがあります。
車両の中心線だし
ターゲットの設置
*ターゲットは各メーカーにより大きく異なります。
スバル系ターゲット
トヨタ系ターゲット
スキャンツールによる調整
最終確認、完成
別途希望によりエーミング作業完了の証明書の提出をさせていただきます。
上記がエーミングによる保証書例になります。
会社によっては、メーカーを絞りターゲットを購入・使用される会社様が多いと思いますが、弊社は国産車・外車問わず色々なお車を入庫いただける関係で色々なメーカーに対応できるだけの設備の準備をさせていただいており、鈑金塗装作業終了後各ディーラー様にエーミング作業をお願いした際の時間ロスを非常に減らすことができます。